行政書士とホームページのパクリ問題:Genomos座談会#7

元&現役行政書士のGenomosメンバー3人が座談会形式で語るGenomos座談会の第7回は、行政書士がウェブからの業務受任に取り組むときには避けて通れない、ホームページのパクリ問題について語ってみようと思います。

イワモト

Genomos代表、士業向けウェブ制作会社風デザイン代表。元行政書士。

サカモト

Genomos経営コンサルティング担当。行政書士法人シグマ代表社員。

イズミヤ

Genomos所属。行政書士法人シグマ代表社員。

SNS上でも、行政書士がホームページのキャッチコピーや記事をパクられたと被害を訴える投稿を定期的に目にしますが、ある程度ホームページが育って多くの人の目に触れるようになると、パクられるリスクというのはどうしても上がってきてしまいます。

まずはどのようなケースがあるのか、パクられ経験豊富なイワモトさんから紹介してもらえれば。

今後は経験を蓄積したくないですが……笑

もっとも多いのは、公開している記事をコピペされての「文章そのままパクリ」でしょう。これと類似して、コピペした文章のごく一部だけを自分の事務所に合わせるために改変するパターンもよくあります。

次に多いのは、ページ内に配置した図表や写真などをそのままパクられるケース。手間暇かけて作った図表やイラストなどが、そのまま数秒で別の事務所に持って行かれてしまうのは本当に悲しいですし、写真は使用する権利を有償で購入して配置しているので、使用権限のない人がそれを勝手に持って行ってしまうのは非常にマズい行為です。

それと同じくらい多いのが、ホームページの見た目、特に最初の画面内に入ってくるファーストビューのデザインをほぼそのまま盗用するケースです。

そして頻度は少ないですが、もっとも困るのがホームページ全体をほぼそのままパクられるケースです。

もはや何でもアリという感じですね(笑)

ちなみに「丸パクリ」「ちょっと改変してパクリ」「似てる気がする」といった感じでグラデーションがあると思うのですが、丸パクリのケースは多いですか?

文章だけの丸パクリは結構あると思います。キーボードのショートカットでサクサクッと行けちゃいますからね。

個人的にはパクるにしても少しくらい改変しろよと思わないでもないですね。いや、それでももちろんダメですが。

パクられてるのを見つけるときは、どんなタイミングが多いですか?

ホームページを納品した行政書士さんから、「ウチのサイトがパクられたみたいなんですけど」と言われるケースは多いです。あと「○○市の行政書士さんのホームページも作られたのですね」と言われて「???(全く記憶に無い)」と思い、調べてみたら完全パクリサイトだった、とかもあります。

一番多いのは、業務特化型のホームページ制作をご依頼いただいて、競合事務所のサイト調査を行うときです。これは結構な頻度でパクリサイトに行き当たります。

パクリを見つけたあとの対応はどうしてますか?

放置から法的手段までいくつか方法は考えられると思いますが。

まずは問い合わせフォームなどから連絡を入れることが多いです。これは私が行うこともありますし、パクられた側の行政書士さんが直接に行うこともあります。

文章の丸パクリは、それが悪いことだと全く分かっていない人も結構いるので、というかこれは私も最初の頃は「そんなことあるのか?」と衝撃だったのですが、のっけからけんか腰で行くよりも「コピペはダメだと思うんですけど、削除してもらえますか」でだいたい話が通ることが多いです。

デザインなどパクリの比率が高いときは、回答はほぼ「依頼した業者が勝手にパクったみたいです!」になるんですが、どう見ても自作サイトというケースでもこの回答だったりするので、削除してもらってもモヤッとした気持ちだけは残ります。

パクリが是正されれば良いとは言え、たしかにそれはスッキリしないですよね。

実際にホームページ制作業者が他サイトをパクるケースもあるようなので、制作を外注するときには、公開時にできる範囲でチェックした方が良さそうですね。

阪本さんはパクられたらどう対応しますか?

パクリは腹が立ちますが先方が誤りに気付いて誠意ある対応をしていただけるなら、こちらも穏便に解決したいと考えています。そのほうがお互いによいですからね。

まずはイワモトさんと同様に問合せフォームから連絡を入れます。連絡を入れるときは、「いつまでに削除してね♡」と期限を切って申し入れを行います。

期限が過ぎても対応して頂けない場合は事務所に電話するかな。

電話しても誠意ある対応をして頂けない場合は、その事務所を訪問して状況説明と削除することを申入れします。

事務所訪問に加えて、ホームページをパクった行政書士さんが所属している単位会に相談してから帰ってきます。

相手に削除してもらうという方向性だとその辺が限界という気がしますね。弁護士入れて、なんてしてると費用的に負担が大きすぎますからね。

個人的には、Googleの検索結果から消えてもらうDMCA申請もアリだと思います。

過去にこれを悪用してインターネット上の自社の悪評隠しをやった会社があったりで良い印象を持っていない人もいるかもしれませんが、本来は著作物の保護を目的としたもので、パクられたときに利用するものですし。

ただDMCA申請だけだとホームページや記事自体は残るので、もう一歩踏み込むならホームページが置いてあるレンタルサーバー会社宛に「著作物等の送信を防止する措置の申出」をするという方法もあります。

レンタルサーバー会社はSEOチェキを使うと特定することができます。

手続きは少し面倒とはいえ、サーバー上からデータが削除されるので強力ですが、その分攻撃性も高いので、かなり悪質な相手でなければ使わない方が良い気がします。

この申出もそうかもしれませんが、パクられたときに「これはあまりやらない方がいい」ということはありますか?

最初からキレて電突、とかでしょうか。さっきも触れたとおり「え、コピペってダメなんですか?ほんとに?そうだったんだ……」みたいに、残念ながらそこで初めて気づく行政書士さんも結構いらっしゃるので。パクられた側がイメージする卑劣なパクリ野郎(男性とは限りませんが)と実際の雰囲気は、結構ズレていたりします。

あと、業者がパクったのか、業者が外注したフリーランサーがパクったのか、あるいは発注元の行政書士さんがパクったのか、その事務所のスタッフさんがパクったのか、どの段階でパクリが行われたのかは分からないので、「おまえ、パクるなよ」と決めつけるのもマズいのかなと。

ただ、ホームページのデザインや文章のパクリの頻度は相当なものですし、一度でも記事をパクった行政書士さんはSNSなどで「パクった行政書士」とか「あいつは信用できない」のレッテルを貼られてしまうので、行政書士の登録式などで新人の行政書士さんに対してしっかり伝えても良いレベルかもしれません。

制作業者に丸投げする場合も、「良いホームページが出来あがった」と思っていたら全パクリだったという落ちかもしれませんので、デザインや内容は確認しておくほうがよいです。

あとはパクった相手をSNSで晒すというのもやめた方がいいと思います。SNS同様にYouTubeの動画ネタにするのも避けた方がいいでしょうね。

記事をパクった・パクられたネタは視聴者の興味を惹いて再生回数は伸びそうですが、知的財産権の保護・利用に関する業務も行政書士業務の一つですし。

そもそもホームページのパクリは行政書士の信用や品位を下げる最低な行為ですが、これを派手にネタにする動画も行政書士の信用や品位を下げかねない行為になりますので避けた方がよいでしょう。

相当酷いパクリだと、私は「パクリはダメ」を分かってもらうために(どこの誰という部分は隠して)ツイートしてしまうこともありますが……。

お2人の話に共通する点としては、パクられて腹が立ったからと言って、過度に攻撃的にならないようにということが挙げられそうですね。

そもそもは著作権業務を扱うこともある行政書士という立場にありながら安易に他者のホームページや記事をパクる人が悪いんですが、それに対する対応でパクられた側の評価が下がっては本末転倒ですから。

それと最後にこれだけは言っておきたいのですが、私たちジェノモスもホームページ制作をすることがありますが、絶対にパクリはやりません。

(座談会第8回に続く)

Genomos

「効果的なホームページの作り方や育て方がわからない」「誰にホームページ制作を依頼すべきか悩む」など、ホームページについて悩みや不安を持っている行政書士は多いです。

ウェブから集客して事務所運営を軌道に乗せたいとの思いにつけ込まれ、行政書士の実務に詳しくないホームページ制作業者に多額の費用を支払った挙げ句、集客できない、育てる仕組みが無い、解約したらホームページ閉鎖に留まらず追加の費用まで請求されるといった事態に陥り、ウェブ活用に否定的になってしまう行政書士をこれまで多く目にしてきました。

Genomos(ジェノモス)は、そんな状況を何とか改善したいと、Webサイト制作会社代表(元行政書士)と現役の行政書士法人代表で立ち上げた、行政書士事務所専門のウェブと経営のコンサルティングサービスです。

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