行政書士業務に最適なパソコン環境とは?

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行政書士業務において、パソコン(PC)は欠かせないツールです。

書類の作成やメールでの連絡など、日々の業務の大半がPCを介して行われるため、事務所の立ち上げ時には、業務内容に合ったPCを選ぶことが業務効率に直結します。

では、行政書士事務所にとって“ちょうどよい”PC環境とはどのようなものでしょうか?

基本業務においては高性能マシンは不要

まず、行政書士の主な業務である「書類作成」や「メールのやり取り」といった一般的な事務作業であれば、PCに高い処理性能を求める必要はほとんどありません。

とくにグラフィック性能(ゲームや3D処理に必要なもの)については、気にする必要は皆無です。

また、CPU(処理速度)やメモリ(作業領域)も、標準的なスペックで十分対応できます。そのため、業務用に特別高価なPCを用意する必要はありません

価格の目安:事務作業用PCは「10万~15万円台」で十分

スペックに詳しくない方に向けて、ざっくりとした価格目安を挙げると、

  • デスクトップPC:10万円前後〜

  • ノートPC:15万円前後〜

この価格帯で最新のモデルを選べば、行政書士の業務用途としてはほぼ問題なく使えるでしょう。

動画編集や画像制作を行うならスペックを引き上げる

一方で、もし以下のような作業もPCでこなしたい場合は、話が変わってきます。

  • ホームページ用の画像を自作したい

  • 営業用動画を制作・編集したい

  • Adobe系のグラフィックソフトをスムーズに動かしたい

このような用途を想定する場合は、グラフィック性能や処理能力の高いPCが必要となるため、20万円以上の予算を見ておくと安心です。

HDDよりもSSDが断然おすすめ

最近は最初からSSDのPCが多く購入時に注意する必要もなくなってきましたが、業務効率を重視するならストレージ(データの保存場所)はSSD(ソリッドステートドライブ)を選ぶことを強くおすすめします。

従来のHDD(ハードディスクドライブ)と比較して、起動やファイル保存、アプリの立ち上げ速度が大幅に速くなるため、作業のストレスが激減します。

行政書士業務の効率を左右する「モニター環境」の整え方

行政書士の仕事では、申請書類の作成や資料のチェックなど、パソコン画面を長時間見る作業が日常的に発生します。そのため、実はPC本体のスペック以上に「モニターの使い勝手」が業務効率に大きく影響するのです。

できれば「2画面以上」がおすすめ

書類を作成しながら参考資料を見る――このような作業を快適に進めるには、モニターの表示領域を広く確保することがカギになります。

理想的なのは以下のような構成です。

  • 24インチ前後のモニターを2台以上並べる

  • または、横幅の広い「ウルトラワイドモニター」を1台導入する

たとえば LG が提供しているウルトラワイドモニターシリーズ(21:9比率)は、一般的なモニターより横長の画面で、複数ウィンドウを並べる作業に最適です。
参考リンク ▶︎ LG ウルトラワイドモニター

複数画面で作業をすると、ここまで効率が変わる

実際に3画面体制で業務を行っている事例をご紹介します。

  • 1画面目:チャットツールやカレンダー、ToDoリストなどを常時表示

  • 2画面目:参考資料や法令集のPDF・ウェブページ

  • 3画面目:書類作成ソフト(Wordや申請専用システム)

このように用途別に画面を分けて作業することで、画面切り替えの手間が大幅に削減され、作業スピードや集中力が格段にアップします。

モニターは“安いもの”でも可能だが“いいもの”は目の疲労が少ない

モニターは比較的安価なものでも十分に使用できます。しかし、目の疲れにくさ・発色の見やすさ・デザインの美しさといった点で、高品質なモニターにはやはりメリットがあります。

たとえば、EIZO(ナナオ)社のモニターはプロフェッショナルにも定評があり、

  • 発色が自然で文字もくっきり

  • 長時間作業でも目の疲れが少ない

  • 複数台並べても美しく揃うベゼル設計

といった特徴から、投資する価値のあるアイテムとしておすすめです。
参考リンク ▶︎ EIZO FlexScan EV2495

行政書士の「持ち運び用ノートPC」はどう選ぶ?

最近ではWi-Fi環境の普及に加え、スマートフォンのテザリング機能も一般化したことで、外出先でノートPCを活用する行政書士が増えています

クライアントとの打ち合わせや、外部での書類確認・メールチェックなど、場所を問わずに業務を進められる体制を整えることは、業務効率の面でも非常に重要です。

持ち運び用ノートPCの用途は?

行政書士が外出先でノートPCを使う場面では、主に以下のような用途が想定されます。

  • メールチェックや返信

  • インターネットでの情報確認

  • PDFなどの資料提示

  • クラウドストレージ上のデータ操作

この程度の作業であれば、PCの高い性能は必須ではありません。ただし、“どれだけ気軽に持ち運べるか”が選定の最大のポイントになります。

重さの目安:「1kg以下」が理想

頻繁にPCを持ち運ぶことになるため、サイズや重量はとても重要です。以下をひとつの基準にするとよいでしょう。

  • 理想的:1kg以下
     → バッグに入れてもほとんど重さを感じず、移動が快適

  • 実用範囲:1.2kg程度まで
     → 長時間の持ち歩きがなければ十分対応可能

  • 非推奨:2kgを超えるモデル
     → 日常的に持ち歩くのは現実的に厳しく、出番が減る可能性大

「持ち運び用 兼 メインPC」という選択肢も

最近では、外出時は持ち歩き、事務所ではモニターに接続してメインマシンとして使うというスタイルを取る行政書士も増えてきています。

この使い方のメリットは、以下のようになります。

  • 外出・打ち合わせ・在宅など、あらゆる場所で一貫した作業環境を維持できる

  • ファイルや設定を別PCに同期する手間が省ける

  • デスクでは大画面、外出先では携帯性を重視した柔軟な使い方が可能

ただしこの場合、軽量性とパフォーマンスの両立が必要になるため、ある程度のスペックと品質が求められます。

予算の目安:20万円前後を想定

持ち運びやすさと事務所でのメイン用途の両方をこなせるノートPCを選ぶ場合、目安となる予算は以下のような価格帯でしょうか(環境や時期によって異なります)。

  • 目安価格:15万~20万円程度
     → 最新のCore i5〜i7クラスのCPU、8GB以上のメモリ、SSD搭載のモデルが目安
     → モニター接続用にUSB-CやHDMI端子も確認ポイント

こうしたモデルであれば、外でも中でも快適に使える、バランスの取れた1台として長く活躍してくれるでしょう。

まとめ

いずれにしても行政書士の仕事というのは、そのほとんどでPCを使用することになります。節約を重視するというよりは、少しお金をかけてでも良いものを用意すると、作業効率が向上するのでオススメです。

遅いPCを無理に使っていると、そのぶん書類作成や事務作業に時間が取られることから、営業のための時間を確保することが難しくなります。

またモニターを複数設置したり、仕事で使う書類を広げる作業スペースの確保という意味では、行政書士業務のためのデスクは、スペースが許す範囲内で、なるべく大きなものを用意するほうがよいです。

行政書士のPC選び:番外編」ではジェノモスメンバーが使用しているパソコンを紹介していますので、もしよければ参考にしてみてください。

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