ホームページ制作業者に依頼するときにはどこに注意すればいい?

Q. 行政書士です。ホームページを作るにあたり、ウェブサイト制作業者に依頼しようと考えています。どのような点に注意して選んだらいいのでしょうか?

A. あなた自身が何のためにホームページを作りたいのか、その目的を明確にすることが一番大切です。それを前提にどの制作業者に依頼するのか検討しましょう。「かかってきた営業電話で即決」というのが最も失敗しやすいパターンです。

行政書士がホームページを持とうとするときには、制作を外注する、しないにかかわらず、ホームページの目的は明確にしておくと、失敗する可能性を低くすることができます。

まずは「ホームページから直接行政書士業務を受任したい」「名刺を渡した人や紹介を受けるときに見てもらいたい」など、明確な目的を設定しておきましょう。

ここが曖昧なままウェブサイト制作業者に依頼してしまうと、見映えは良いものの機能としては中途半端なものが出来上がってしまうことがあります。

ウェブ制作業者を選ぶポイント

ホームページの目的が明確になり、ウェブ制作業者を選ぶときには、いくつか検討ポイントがありますので紹介します。

同じ目的を共有できるか

ウェブサイト制作業者がホームページを作る目的を共有してくれるかどうかをチェックしましょう。

何を言っているのかピンと来ないかもしれませんが、ウェブサイト制作業者からすれば、お客様は行政書士なので、目的に合致したホームページを作るよりも、行政書士を満足させるホームページを作る方に傾きやすいです。

そうなってしまうと、本来のホームページの目的に完全には適さないものが出来上がってしまうケースが生じます。

行政書士の場合、「ホームページから直接行政書士業務を受任したい」と考えているときには、このパターンに陥りやすく、本来のターゲットに訴求するための構造やデザインではなく、行政書士やその周囲の人が「綺麗なホームページだ」「良いデザインだ」と感じるようなホームページになってしまうことがあります。

行政書士側としても出来栄えには満足するので短期的には問題になりにくいのですが、ウェブサイト制作業者とのやり取りの中で、行政書士の好みばかりが話題に挙がり、ターゲット層にどう訴求していくかという話題がほとんど無いようなケースでは要注意です。

希望通りに作ってもらいたいか、提案してもらいたいか

自分のこだわりや好みを重視して、自分の希望した通りのホームページにしてもらいたいのか、それとも逆に提案してもらいながらデザインなどを決めていきたいのか、という点をはっきりさせておきましょう。

ここがウェブサイト制作業者のやり方と食い違ってしまうと不満に感じてしまうことがあるので、問い合わせなどの段階で確認しておくとよいです。

制作費用

行政書士のウェブサイト制作費用の主な価格帯は、ざっくりと以下のような価格帯に分かれます。目的と予算に応じてウェブサイト制作業者やプランを選択しましょう。

  • ~10万円
  • 50万円~100万円
  • 100万円以上

10万円以内のサービスは、基本的にテンプレートをベースに画像や文字を差し替えるものが多く、「試しにホームページに取り組んでみよう」という段階に適しています。

50万円~100万円というのは、士業のウェブサイト制作費用としては平均的です。オリジナルのデザイン、写真撮影、基礎となるページの配置などが含まれてきます。ある程度本気でホームページに取り組むのであれば、この程度の費用を見込んでおくといいです。

100万円を超えてくると、機能もより豊富なものが実装できるようになってきますし、ポータルサイトやECサイトの制作も視野に入ってきますが、行政書士のウェブサイトとしてはオーバースペックなものになることが増えてきます。

文章の盗用チェック

ホームページに記載する文章をすべて自分で書くのであれば問題は起きないと思いますが、ウェブサイト制作業者に書いてもらう場合には、念のため自分でも文章の盗用チェックをするようにしましょう。

ウェブサイト制作業者が参考にしたサイトからコピー&ペーストで丸パクリしていたり、パクった文章を少しだけ改変していたりというケースがあります。

すべてを完全にチェックするのは難しいのですが、行政書士自身の責任になってしまうため、ウェブサイト制作業者に文章を書いてもらうときには、事前に盗用をしないように伝えておくことが大切です。

ホームページの更新作業にどのくらい費用がかかるのか

記事の追加や修正、営業時間の変更、画像の変更など、ホームページを維持する中で生じる様々なな作業について、どの作業が自分でやれるのか、やってもらうとしたら費用はいくらかかるのか、といった点を確認しておきましょう。

記事の追加や内容の修正、記事中の画像の変更くらいは自分でやれる方がいいと思います。

解約時の処理は要確認

ホームページを作るタイミングでは、前向きな状態なので解約時のことまで考えが及ばないこともあるのですが、解約時にトラブルになることがありますので必ず確認しておきましょう。

具体的には、

  • 100万円を超える高額な制作料を月々数万円ずつ分割払いする契約で、途中で解約すると残金を一括請求される
  • 解約するとホームページ自体が削除され、ドメインも廃止されてしまう
  • そもそも解約しようとしてもなかなか応じてもらえない

などのケースがあるようです。

Genomos

「効果的なホームページの作り方や育て方がわからない」「誰にホームページ制作を依頼すべきか悩む」など、ホームページについて悩みや不安を持っている行政書士は多いです。

ウェブから集客して事務所運営を軌道に乗せたいとの思いにつけ込まれ、行政書士の実務に詳しくないホームページ制作業者に多額の費用を支払った挙げ句、集客できない、育てる仕組みが無い、解約したらホームページ閉鎖に留まらず追加の費用まで請求されるといった事態に陥り、ウェブ活用に否定的になってしまう行政書士をこれまで多く目にしてきました。

Genomos(ジェノモス)は、そんな状況を何とか改善したいと、Webサイト制作会社代表(元行政書士)と現役の行政書士法人代表で立ち上げた、行政書士事務所専門のウェブと経営のコンサルティングサービスです。

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