行政書士がホームページを運営しはじめて検索エンジンからのアクセスが一定以上に達すると、ホームページへの訪問者の大多数は、トップページではなく、それ以外のページから訪れるということがわかってきます。
だとすれば、トップページに力を入れてもあまり意味がないようにも思えます。果たしてどうなのでしょうか。
この記事ではGenomos流のトップページについての考え方を紹介していきます。
自然検索結果からの訪問者の場合
冒頭に書いたように、ほとんどの自然検索結果からの訪問者は、最初にトップページ以外にたどり着きます。
ここから問い合わせに至るような訪問者は、以下のような順にホームページの中を移動していくことが多いです。
- 検索からトップページ以外のページに訪問
- その記事に目を通す
- サイドバーなどから他に気になった記事へ移動
- 問い合わせしてみようか考え始める
- 報酬額や実績を確認
- トップページや事務所概要を確認
- 問い合わせ
もちろん一部の順番が入れ替わったり、すぐに問い合わせをする訪問者など例外はありますが、一般化すれば上記のようになります。
この流れの中でトップページへの訪問は、比較的後半に行われることが多いので、「最後のひと押し」「総合的なパンフレット」といった役割を担いやすいです。
そのため、トップページの作りがあまりにも簡素だったり、他のページとあまりにも印象が違うというように違和感を抱かせてしまうと、せっかくその気になった訪問者の気持ちを挫いてしまう可能性があります。
つまり、トップページもある程度は作り込む必要はあります。
とは言え、やはりはじめに訪問するページになる可能性は低いので、この後に紹介する広告経由と比較すれば、トップページの重要性はそれほど高くないと考えられます。
自然検索からの流入を重視するなら、トップページの改修に割く労力よりも、個別のページで「決めきる」ように改修を図るほうが、より効果が期待できるでしょう。
広告経由の訪問者の場合
リスティング広告などの広告からの訪問者は、自然検索結果からの訪問者と比較すると、あまり多くのホームページを比べてじっくり検討するというよりも、「一番上に出たここでいい」という感じでパッとクリックして訪問し、パッと問い合わせをするという比重が高くなります。
このような傾向を持つ訪問者からの反応率を高める手法として、LP(ランディングページ)型と呼ばれるような、縦長1ページで構成されるホームページを利用することが一般的です。
この手法は、怪しげな通販や情報商材などにも多用されているので、ネガティブな印象を持っている人も多いかもしれません。しかし別の視点から見れば、怪しげなものでも売れるほど、訪問者の反応を得やすいように研究された型だということも言えます。
また、デザイン面を工夫することで、そういった怪しい商材を扱ったページとは違った印象を与えることもできます。
そこで、広告をクリックした場合の移動先をトップページにしておいて、トップページをLP型に近い構造にしておくというのが有効です。
Genomosのホームページ構成
Genomosでは、ここで説明したような理由から、トップページはLP型にして広告の効果を発揮しやすくし、一方で個別のページはサイドバーを配置した一般的な2カラム型にすることで自然検索からの流入を想定した、ハイブリッド型のホームページ構成を推奨しています。