『「特定技能」外国人雇用準備講座』
出版社:ビジネス教育出版社
著者:井出誠、長岡俊行
新たな在留資格「特定技能」の制度を適切に把握し理解する。特定技能外国人を採用する前にチェックしておきたい必要事項を網羅。
・2019年4月より受入れが開始された新たな制度「特定技能」は、即戦力として期待される外国人材が「現場作業」に従事することができる在留資格であり、労働力不足の我が国において注目の制度
https://www.bks.co.jp/item/978-4-8283-0800-5
・「特定技能制度」について専門的な知識のない受入企業の経営者や人事担当者にも理解いただけるような、わかりやすい入門書
・特定技能における受入機関の基準、受け入れる外国人の基準、雇用契約の基準、支援計画の基準、建設分野独自の基準、特定技能と技能実習制度の比較など、必要事項をチェックリスト形式で網羅
・「特定技能」の制度を適切に把握し、理解するため、在留手続の専門家である行政書士と労務管理の専門家である社労士が共同執筆
阪本コメント
行政書士向けではなく一般の方向けの解説書であるため、特定技能制度を活用する際のポイントがわかりやすく記載されている一冊です。
在留資格業務に全く従事したことない私でも、特定技能制度を把握することができました。目次が整えられているので辞書的にも使えますので、お客様から要件についての相談があっても、頼りになる実務書だと思います。
また、特定技能制度と技能実習制度の比較についてもわかりやすく言及されており、これから在留資格の専門家を目指される行政書士さんにとっては知識の整理ができるので手元に一冊あると良いのではないでしょうか。
本著の一番最後に、特定技能制度のチェックシートの記載がありますが、案件を標準化する際に、チェックシートの体裁をどのようにするか検討する際の参考になると思います。
泉谷コメント
私自身は入管業務の経験も無く、ほぼ知識ゼロに近い状態で本書を読みました。
本書を開いてまず目についたのが充実した目次で、求める知識のレベルによっては目次だけでも事足りてしまうのではないでしょうか。
専門家向けではなく一般向けに書かれているとのことですが、実際にこれから特定技能制度に関する業務に取り組もうという方であれば、目次を多少アレンジしてチェックシートを作成するという使い方も出来そうだなと感じました。
内容については、目次が整理されていることからもわかるように、内容も当然整理されており、私のような知識の無い人間でも制度の全体像を網羅できるように書かれています。
前述のとおり一般向けの書籍とのことですが、これから入管業務に取り組もうと考える行政書士にも十分役に立つ一冊ではないでしょうか。
岩本コメント
新たに始まった特定技能という在留資格制度について、分かりやすく全体像を紹介する「準備講座」です。特定技能所属機関(会社)、特定技能外国人、登録支援機関、それぞれについてまず押さえておきたい制度の概要や用語、仕組みが説明されています。
入管業務の知識が皆無な私が読んでも、技能実習制度と特定技能の違いや建設業者で特定技能制度を活用する場合の注意点など、これまでモヤッとしていた部分が「なるほど、そういうことね!」と整頓されたので、開業前後の行政書士さんや、これから入管業務に携わろうとする方にとってはイメージを掴むためのガイドにもなってくれるのでは。
2020年2月に初版が出ていますが、こういったガイドブックが制度開始からそれほど期間を置かずに発行されることは、執筆する側は大変だと思いますが、制度について概要を把握したい人にとってはありがたいことですね。