行政書士がホームページに記事を追加していくとき、条文や手引レベルのベーシックな記事を書ききってしまうと、その後に追加していく記事のテーマに悩むことは多いのではないでしょうか。
この記事では、行政書士がホームページに追加する記事のテーマをどう見つけるかについていくつか紹介していきます。
業務や問い合わせから見つける
基本的に記事のテーマというのは、「顧客が知りたいこと」や「顧客が困っていること」といった、顧客になる可能性がある人が必要とすることをテーマにすべきです。これらは、実際の業務や問い合わせの中にテーマとしてたくさん存在しています。
行政書士事務所を開業した直後は、業務や問い合わせ自体が少ないということも多いため、無料相談など問い合わせの間口を広く取って、実際にどのような点で困っているのか、ニーズはどれくらいありそうかを知る方法もあります。
また、電話などで聞き取った内容、特に依頼に至らず問い合わせだけで終わってしまった内容は忘れてしまいやすいので、電話直後に相談者の悩みや不安を記録として残す習慣をつけておくなど、後で思い出せるようにしておくことも大切です。
(できれば、電話応対メモの脇にウェブ用のメモ欄を用意しておきたいところです)
顧客目線に変換してみる
行政書士が記事を書くときに意外と意識しにくいのが、記事のテーマ設定が行政書士の目線になっていることです。
一例ですが、行政書士目線で
- 建設業許可申請の手続き解説
- 建設業許可申請業務
というテーマで記事を書こうとするなら、それを顧客目線に変換して
- 建設会社をはじめるときに注意したい5つのポイント
- 建設業許可をこれから取る予定の方へ
というテーマにすることで、また違った視点の記事になります。同時に、このタイトルで書き進めることで、訪問者が本当に読みたい記事内容にも近づくのではないでしょうか。
SNSやQ&Aサイトで見つける
業務によっては、SNSやインターネット上のQ&Aサイト(ヤフー知恵袋など)で関連する語句を検索してみるというのも有効です。
行政書士からすると意外な点で困っている人が多くいたりと、それまで気づかなかった視点を得られる可能性もあります。
行政書士として開業してすぐの時期は、無料相談に取り組むにしてもそこまで多くの件数をこなせるわけでもありません。そのため、ウェブ上に公開されている様々なQ&Aサイトを活用して、世間にどのような不安や悩みが渦巻いているのか抽出して検討するのも参考になります。
この際、キーワード検索ツールなどを活用して、Q&Aサイトの質問を横断的に確認するのも便利です。
Q&Aと並行して、サジェストに表示されるキーワードの組み合わせから、記事のテーマを絞り込んでいくのも効率的です。
まとめ
記事を書く作業の半分はテーマを決めることと言っても過言ではないくらい、記事のテーマ設定は大切です。「さて、何を書こうか」とディスプレイの前で考えるのは大変なので、日頃からホームページの記事のネタ探しは意識しておきましょう。
思いついたネタを、あとで思い出せないという経験をした方も多いはず。思いついたらすぐ、その場でスマートフォンなどにメモとして記録する癖をつけておくことが、ホームページの継続的な更新には定石です。