『セカンドキャリアとしての行政書士Q&A50』
出版社:中央経済社
著者:鈴木重光
開業にあたって何が必要? 相談件数を増やすには? 遺言・相続分野を専門にする場合、どうすれば稼げる? 40代・50代を中心とする人が、独立行政書士としてどのように稼いでいったらいいのかについてQ&A形式で解説。
人生100年時代。定年後のセカンドキャリアとして行政書士を考える人のためのガイド。独立はできる?食べていける?どうやって稼ぐ?受任するには?相続実務のコツは?など。
https://honto.jp/netstore/pd-book_30726458.html
阪本コメント
出張の際の移動中の飛行機や新幹線の中で読ませて頂きました。体裁がQ&A形式になっているためスラスラと読めました。著者の鈴木重光先生は、前職では信託銀行に勤務されており、遺言信託をご担当されていただけあって、遺言・相続の実務部分について細かく書かれています。例えば、戸籍謄本の見方について詳細な解説があります。
セカンドキャリアとして行政書士になって、「相続・遺言」分野を専門とされたい方には、営業と実務の基本書として最適な一冊だと思います。
泉谷コメント
タイトルからすると40代・50代になって異業種から行政書士事務所を開業する人を対象に書かれているようですが、50のQ&Aのうちの6割以上が遺言・相続業務の業務内容についての解説で、タイトルの内容に関する質問は10に満たないため、「セカンドキャリアとして」の部分に期待して本書を開いた方は、物足りないと感じるかもしれません。
本書は端的に言ってしまえば遺言・相続業務の入門書です。
Q&A形式でわかりやすく書かれているので、未経験で遺言・相続業務に取り組もうと考えている方は一読してみてもよいかもしれません。
岩本コメント
行政書士の仕事は多岐にわたるので、どこかの事務所で補助者として働いた経験がある人でない限り、試験合格後に独立開業しても何をどう取り扱えばよいのか悩まれるケースも多いと思います。
既に上でお二人が触れられているとおり、この本は「セカンドキャリアとして」というよりも「相続・遺言」の業務を中心に行政書士事務所を開業・運営していくための入門書です。
出版社の意向か、表紙の帯部分の3/4は行政書士としての独立開業時の不安に関する悩みが挙げられていますが、内容は逆に3/4が相続・遺言業務とその周辺を扱ったものですので、タイトルや表紙だけ確認して購入すると内容に齟齬を感じてしまうかもしれません。
本書では、戸籍の見方や不動産登記の見方の基礎にも触れられています。戸籍謄本や不動産登記簿謄本の見方が分からないと、相続・遺言業務は話が進みません。民法など条文や判例の知識はあっても実務で扱われる書類の知識には疎いという人は、はじめの一歩として、本書の情報を参考にご自身の戸籍を代々遡って取得(家系図を作成)してみるとよいのでは。