Q. 行政書士事務所を運営しています。スタッフを採用したいのでハローワークに求人を出していますが反応がイマイチです。知り合いの行政書士さんはSNS経由で採用できたと聞いたのでSNSをマメに投稿していますがこちらの反応もイマイチです。「良い人」を採用したいのですが、なにか良い方法はないでしょうか？
A. 採用活動にもホームページを活用してみてはいかがでしょうか。
事務所ホームページを充実させることで「良い人」を採用しやすくなる理由
スタッフの採用活動を成功させるためには、候補者に対して事務所の魅力や働きやすさをしっかりと伝えることが重要です。その際、事務所ホームページが果たす役割は非常に大きいです。採用の際にホームページを充実させることで、より質の高い候補者を引きつけやすくなります。
以下、その理由を具体的に解説します。
1. 事務所の価値観やビジョンを明確に伝える
事務所のホームページは、候補者が初めて接する情報源の一つです。ホームページに事務所のミッションやビジョン、スタッフに求める価値観を明確に掲載することで、自分の考えや働き方が事務所の理念に合うかどうかを候補者自身が判断しやすくなります。これにより、価値観が一致する候補者が集まりやすくなり、相性の良い人材を採用しやすくなります。
たとえば、事務所がクライアント対応に力を入れている場合、その姿勢をホームページで強調することで、同じようにクライアント第一の姿勢を持つ人が応募してくれる可能性が高まります。
さらに、事務所によっては、取扱い業務を絞っているところもあります。候補者の中には、「入管業務をやりたい」「相続・遺言業務をやりたい」と明確にされている方がいらっしゃいます。そのような候補者と事務所の取扱い業務のアンマッチを生じさせないためにもホームページが機能します。
2. 事務所の雰囲気や働きやすさをアピール
採用を考える際、候補者はその職場の雰囲気や働きやすさに強い関心を持っています。ホームページ上で、事務所内の様子やメンバーの紹介、働く環境の魅力を具体的に伝えることが大切です。写真やメンバーのインタビューを掲載することで、事務所の雰囲気や文化を視覚的に伝えることができ、候補者に安心感を与えることができるでしょう。
また、スタッフの声や日常業務の様子を紹介することで、働くイメージを持ちやすくなり、事務所の雰囲気に合う人材が応募しやすくなります。
3. 採用ページの充実による信頼性向上
ホームページの採用ページが充実していると、事務所の信頼性や専門性が伝わりやすくなります。採用ページに、募集要項や求める人物像、具体的な仕事内容を詳細に記載し、応募の手順を明確にしておくことで、真剣に採用活動を行っている姿勢を候補者に示すことができます。
候補者にとっても、わかりやすい採用ページがあることで、スムーズに応募でき、無駄な不安を感じずに応募プロセスを進められるため、より優秀な人材の応募が期待できます。
そして、採用活動はレスの速さが求められます。内定までのプロセスを明確にしておくことで、忙しい日常業務と並行しても、滞りなく採用活動が進められるメリットが行政書士事務所側にもあるでしょう。
4. SEO対策で幅広い候補者にリーチ
ホームページを充実させることは、SEO（検索エンジン最適化）にも貢献します。特に採用ページがしっかりと作り込まれている場合、「行政書士 求人 〇〇（地域名）」といったキーワードでの検索結果で事務所が上位に表示される可能性が高まり、幅広い候補者にリーチできるようになります。
特に、事務所が専門的な分野での募集を行っている場合、キーワードを意識したコンテンツを用意することで、関連するスキルを持つ優秀な人材をターゲットにすることが可能です。
5. 応募前の不安や疑問を解消
多くの候補者は、応募前に事務所や仕事内容に対して不安や疑問を抱いているものです。ホームページ上で、よくある質問（FAQ）を掲載することで、応募前の疑問を解消し、候補者が安心して応募できる環境を整えます。
たとえば、給与制度や福利厚生、ワークライフバランスについての情報を事前に掲載しておくことで、候補者が事務所で働くことの具体的なメリットを理解しやすくなり、応募へのハードルが低くなります。
6. ブランディングの一環としての活用
事務所のホームページは、ブランディングの一環としても重要な役割を果たします。事務所の特徴や強み、行政書士業務に対する取り組み姿勢などを明確にアピールすることで、候補者にとって「この事務所で働きたい」と思える魅力的なブランディングが実現します。
たとえば、事務所が取り扱う分野の社会的な貢献度を強調することで、「やりがいを感じられる職場」という印象を与え、長期的に働きたいと考える人材を引きつけることができます。
また、事務所や所属行政書士が本を出版したり、メディアの取材を受けたことがあったりすると、それをアピールするのもよいでしょう。
まとめ
行政書士の集客方法としてホームページを活用している行政書士事務所は増えています。採用活動においてもホームページを充実させることは、候補者に対して事務所の魅力や信頼性を伝えるための強力なツールです。事業規模が小さい行政書士事務所が多い業界ですので、代表者の人柄が、事務所の価値観や雰囲気に大きな影響を及ぼします。ホームページ上で事務所の価値観や雰囲気、働きやすさを視覚的かつ具体的に伝えることで、相性の良い「いい人」を採用しやすくなるでしょう。
ホームページを通じて、事務所の魅力を最大限にアピールし、採用活動の成功につなげましょう。
