行政書士のホームページの記事はいくつ書けばいい?

Q. 行政書士です。これからホームページを育てていきたいのですが、どのくらい記事を書けば検索エンジンからアクセスされるようになるのでしょうか?

A.ホームページを公開する時期や取り扱う業務の内容、対象とするエリア等の設定で変わってきますが、内容のしっかりした記事を30記事程度投稿した段階では検索エンジンからたいして評価されないケースも増えてきています。

「どのくらいの記事を投稿すればホームページからの依頼につながるのか」

このご質問は定期的にいただきますが、回答としては「わからない」というのが正しいところかと思います。というのは、何のホームページを、いつ、誰(何処)を対象に公開してページを増やしていくかによって、ホームページにある程度のアクセスが発生するまでの期間はかなり異なってくるからです。

また、1週間に2記事ずつ公開してくのか、それとも1ヶ月に1記事ずつ公開していくのか、ページを更新していく頻度によっても変わってきますし、前提として「依頼に繋がるような機能を備えた記事」でなければ、いくら増やしてもご相談・ご依頼は増えません。

とはいえ、それだけだとあまりに漠然としてしまうと思いますので、これまでのケースを踏まえて「敢えて」もう少し具体的な内容や数値に触れてみたいと思います。

行政書士の王道的な業務のホームページの場合

たとえば行政書士が取り扱うことの多い、ある意味「王道」ともいえる建設業許可のホームページをこれから立ち上げる場合はどうでしょうか。

まず前提として、投稿していく記事は内容の薄いものや日記的なブログではなく、1記事あたり3,000文字〜5,000文字程度の解説型の記事とします。

これらの記事を定期的に投稿していった場合、どのくらいの記事数になれば多少反応が出てくるのか。おそらくですが、40記事〜60記事を超えたあたりでアクセスが一定以上に増え始め、多少の反応が出てくるケースは多いかと思います。

ただし前述のとおり、どのような記事内容を、どのエリアに対して、いつ発信していくかによって必要な記事数や期間というのは大きく変わっていきます。

この点、「地方だからWEBから建設業許可のご依頼をいただくのは難しいのではないか」と思われる行政書士さんも多いかもしれませんが、もっとも競合する事務所の多い東京を対象地域とするほうが、建設業許可といったメジャーな業務でWEBからコンスタントなご依頼を得るまでには日数や手間(つまりページ数)を要することが多いです。

ニッチな分野なら依頼に繋がりやすいのか

では、建設業許可のようにメジャーな業務ではなく、携わる行政書士がそれほど多くない業務や、WEB上に同業事務所のホームページがあまり見つからないようなニッチな業務のホームページの場合はどうでしょうか。

このようなケースでは、通常、アクセスをある程度増やすために必要なページ数というのは、建設業許可のようなメジャー業務と比較して少なくて済みます。10〜20記事を投稿してWEB上にある程度浸透した状態を作ることができれば、それだけでも一定数のアクセスが生じることもあるでしょう。

しかし、そもそもニッチな業務というのは「行政書士に頼める」ということがその分野・業界に認知されていないことが多く、ホームページのアクセスを増やせば、そこから一定数の人が相談や依頼に進んでくれるという状況を作り出すことが(一朝一夕には)難しいこともまた多いのが特徴です。

ニッチな業務を取り扱うホームページに、記事を追加してアクセスを増やしていくこと、増えた訪問者に対して「行政書士が力になることができるんですよ」ということを認知してもらい、同時に信頼してもらえるような環境をホームページ上に作り上げていくフェーズを通して、次第にご相談や依頼が増えていくケースが多いと思われます。

検索サイトのアップデート待ちになる場面が増えている

ところで、ホームページの記事というのは1記事1記事増やしていけば、それと正比例してアクセスのグラフが上昇していくというものではありません。大抵の場合、どれだけ投稿しても最初のうちはアクセス数がほとんど増えず、どこかの段階でそれまで公開した記事が一気に検索サイトに評価されてある程度のアクセスが増えるという動きをとります。

簡単に(ザックリで)いってしまうと、Googleは毎日毎日ページを確認してアクセス数を調整するのではなく、ある程度の期間が経過した後で、まとめてホームページの内容に対して評価を加減して記事の検索結果への表示を上下させたりする傾向があります。

そのため、たとえば最初の1ヶ月に一生懸命100記事を書いて公開したとしても、それが評価されるまでには数ヶ月のタイムラグがある、アクセスが増え始めるのは半年後以降になる、といった事態も往々にして起こりえます。

特に最近はその傾向が増えてきていますので、冒頭の「何記事書けばよいのか」という質問に対しては、より回答が難しくなっている面もあるのです。

逆に、どのくらいのアクセスを目指すべきなのか

以上から「ホームページには記事を何記事公開すればいいのか」は「わからない」ことになりますが、逆に記事数ではなくホームページのアクセス数から見た場合はどうでしょうか。

こちらは、記事内容がよほどピントのずれたものであったり、ホームページの訪問者のことを考慮していなかったりしなければ、一般的な業務特化型ホームページであれば1日50〜60アクセスでたまに反応がある程度、1日150アクセスで多少はWEBからの相談や依頼が具体化し始める(業務や環境によってはコンスタントに依頼が入り始める)ケースが多いです。

さらに、業務特化型のホームページでは1日のアクセスが300前後になってくれば、通常は(前述のニッチな業務でない限りは)それなりにご相談やご依頼につながってくるケース、ホームページが実働していることを実感できる状況も多くなってきます。

ただし、こちらも絶対的な数値ではありません。アクセスを多く呼ぶことができても、仮にそれが業務に直結しない1ページだけで実現しているのなら、1日1,000アクセスあっても依頼にはつながらないからです。

ページ内容に質が伴っているか、記事に目を通した訪問者に有益かつ信頼してもらえるページになっているか。そのあたりを前提として、まずは前述の150アクセスの半分、1日あたり75人程度のホームページ訪問者を目標に、コンスタントな記事更新をしていくのがよいのではないでしょうか。

Genomos

「効果的なホームページの作り方や育て方がわからない」「誰にホームページ制作を依頼すべきか悩む」など、ホームページについて悩みや不安を持っている行政書士は多いです。

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Genomos(ジェノモス)は、そんな状況を何とか改善したいと、Webサイト制作会社代表(元行政書士)と現役の行政書士法人代表で立ち上げた、行政書士事務所専門のウェブと経営のコンサルティングサービスです。

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