行政書士のネットワーク作り

行政書士として業務を行っていくなかで、自分の業務範囲外の仕事が発生することは避けられません。同業である行政書士はもちろんのこと、弁護士、司法書士、税理士、社労士、弁理士などの他士業とのネットワークは仕事を進めていくうえで欠かせません。

必須ともいえる士業のネットワークですが、では、開業後どのように作っていけばいいのでしょうか。

一般的なのは交流会への参加

ネットワーク作りと聞いて多くの方が思い浮かべるのが、各種の交流会ではないでしょうか。

新型コロナの流行で今後の開催状況が読めないところではありますが、知り合うきっかけという意味では最も手軽で一般的な方法です。

士業中心のもの、地域の自営業者が中心のものなど、様々な交流会があります。

よく言われることですが、交流会で相性が良さそうな人と出会えたら、後日改めて事務所を訪問するなどして、仕事に対する姿勢や人柄などを知るようにしておくほうがよいです。

交流会のみでは結局「一度名刺交換したことのある人」で終わってしまい、なかなか一緒に仕事をするところまではいかないことも多いです。

会いに行くのも有効

いまはホームページやSNSで情報発信をしている人も多いので、そこから得意な業務、仕事に対する姿勢、ポリシー、人間性などが垣間見えることもよくあります。

その中で一緒に仕事がしたい、一緒に仕事ができそうだな、という人を見つけたら、直接連絡を入れて会いに行ってみるのもいいのではないでしょうか。

交流会とは違って、少人数でじっくりと話ができる点が大きなメリットです。

ただし、こちらの都合で相手に時間を取ってもらうことになりますので、そこを理解したうえで礼節を欠かさないように気をつけましょう。

特に同業の行政書士に会いに行く場合、つい、仕事の取り方や業務の進め方、報酬額の決め方など様々なことを一方的に質問してしまいがちです。コミュニケーションは相手とのやり取りで成り立つものなので、会話が一方通行にならないように注意したいところです。

交流会を自ら開催する

他には、趣味的な交流会を自ら定期的に開催するという方法があります。スポーツでもゲームでも、何らかの趣味が共通する人に参加してもらい、そこで趣味を通じて人柄を知る、あるいは知ってもらう。

仕事に全く関係のない内容・事務所とは全然違う場所で、利害関係のないフラットなコミュニケーションを取ることで、普段は見えにくい様々な表情を垣間見ることができます。

誰かが開催してくれる交流会に参加するのでもよいのですが、自分で主催すると参加者全員と濃いつながりができるので、特に開業当初はネットワーク作りに役立ちます。

交流会を自分で主催するとなると大変そうな印象を受けるかもしれませんが、今はFacebookやTwitterで簡単にイベントの計画や情報の伝達が可能な時代です。ちょっとした交流会であれば、それほど労力を割かずに開催できます。

仕事を通じて連携する

そして、鶏が先か卵が先かといった話になってしまいますが、同業の行政書士や他士業とネットワークを組むために、一番効果的なのはやはり同じ案件を連携して進めることです。

行政書士は手続きの川上(依頼者に最も近い段階)に位置することが多く、司法書士や税理士、社会保険労務士と協力して案件に当たることも多い職業です。

だからこそ同業・他士業とのネットワークが重要になるわけですが、仕事を進めていく過程で同業・他士業との強固なネットワークが組み上がっていくことも、往々にしてあります。

相手を知っておくのがスムーズな連携の鍵

ネットワークを構築してうまく一緒に仕事を進めていくためには、相手の仕事の進め方を知っておくのがポイントになります。

これは人によって様々ですので、一緒に仕事をしながら癖をつかめてくると、仕事がやりやすくなってきます。

例えば、

  • こまめに進捗を報告して欲しいタイプか、大きな区切りでだけ報告して欲しいタイプか
  • フランクで豪快なタイプの顧客が得意なのか、礼儀正しくマナーを重んじる顧客が得意なのか
  • 顧客の要望と倫理的、道義的な正しさのどちらを重視するタイプなのか
  • 仕事が早いのか遅いのか
  • 連絡に対するレスポンスは早いのか遅いのか
  • 安全マージンを大きく取るタイプか、あまり取らないタイプか

などといったことを掴んでおくと、やり取りの際の注意点や、顧客に応じてどの人と一緒に仕事をするのが適切かということが判断しやすく、トラブルにもなりにくいです。

まとめ

ネットワーク作りといっても、結局は人と人がどう信頼関係を築くかということです。その方法は人それぞですが、近い業界で仕事をしていて、お互い敬意を持って付き合える仲間というのは、誰にとっても貴重な財産です。

行政書士は、業際問題にも巻き込まれやすく、他士業とのトラブルも多いのですが、他士業との協業を上手くやらないと、業務にも大きな支障が生じます。

しっかりとしたネットワークを作っておくことは、行政書士事務所を運営していく上で、非常に重要になってくるのではないでしょうか。

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