行政書士のホームページには独自ドメインを使うべき?

Q. 行政書士開業予定です。まずはあまり費用をかけずにホームページを開設しようと考えているのですが、独自ドメインを取得するべきでしょうか?

A.結論としては「取得すべき」です。

独自ドメインをまだ一度も取得したことがない人からすると、「独自ドメイン?なんだか難しそう」など漠然としたわかりにくいイメージを抱いてしまうかもしれません。

しかし、独自ドメインはドメイン取得サービスを利用すればあっという間に、それこそ数分で取得が可能なものですし、その維持も取得したサービス会社に毎年一定の料金(通常は千数百円から数千円程度)を支払うだけなので、非常に簡単です。

取得の手間が少なく、そして次に挙げるようにメリットの大きな「独自ドメイン」は、早めに取得してホームページを運用することをおすすめします。

なぜ独自ドメインを使うべきなのか

ではなぜ「独自ドメイン」を使うべきなのでしょうか。主な理由は、独自ドメインを使うほうが「わかりやすい」から、そして「ホームページをリニューアルしても大丈夫」だからの2つです。

1.わかりやすい

まず第一に、独自ドメインにはわかりやすいというメリットがあります。

今どきはプロバイダーのホームページ作成サービスを使う人も以前より減ってきた感もありますが、たとえばプロバイダーのホームページ作成サービスを利用すると、そのプロバイダーの名称や区分など様々な情報がURL上に含まれてしまいやすいです。

また、大手IT企業が提供しているホームページ制作サービスなどを利用して独自ドメインを使わないケースでも、URLの中にそのIT企業の名称やサービス名称が含まれてくることが多く、URLだけパッと見たときに大手企業のホームページなのか行政書士事務所のホームページなのか判別しにくいこともあります。

そして企業名やサービス名まで含まれるURLは長くなりやすいので、名刺やパンフレットに記載するときにも文字列が場所を取りやすくなりますし、QRコードを記載しない場合は手打ちでホームページにアクセスすることも難しくなります。

2.ホームページをリニューアルしても大丈夫

第二に、自分で取得した独自ドメインを使ってホームページを構築・運用すれば、後日、ホームページ全般をリニューアルするときなどにもドメインが変わりません。そのため、検索サイトなどに浸透したURLをそのまま引き継いで、同じようにアクセスしてもらうことが可能というメリットがあります。

たとえばAというプロバイダーのサービスを利用してホームページを運用していた行政書士さんが、事務所の引っ越しなどからプロバイダーをBに変えた場合でも、独自ドメインでホームページを運用していればURLを変えたり以前のサービスを並行して契約しておく必要が生じません。

また、C社のサーバーに独自ドメインを取った上でホームページを構築・運用すれば、仮にC社のサービスに不具合が生じるなどしてD社に乗り換えるときにも、同じドメインでホームページを移転することでそれまで育てたアクセス数などをそのまま引き継ぐことができます。

独自ドメインを使うメリットでは、この2番目の「いつまでも同じドメインを使い続けることができる」というメリットが大きいです。同一ドメインをずっと育てていくことになりますから、SEO的にも効果が期待しやすくなります。

ただし、行政書士事務所名でドメインを取得した場合、事務所名自体を変更したり法人化で名称が変わったりした際、新たなドメインを取得しなおさなければならないケースは考えられます。(それを見越して抽象的なドメイン名を使う行政書士さんもいらっしゃいます)

何のドメインを取得するべきか

ところで、ドメインには.comや.net、.jpなど何百種類もあるため、どの種類を取得すればよいのか迷われる方もいらっしゃるかもしれません。

たとえばジェノモス行政書士事務所という事務所名で開業する予定で、genomosという名称をドメインでも使っていこうという場合、.comや.netといった有名どころのドメインでは既に取得され誰か別の人が利用しているものの、.blueとか.proなどのドメインであれば取得できるというケースもあります。

こういったとき、取りたかった名称のgenomosのほうを優先して.blue や.proといった比較的マイナーなドメインの種類で取得してしまうと、後日いろいろな問題が発生しやすいです。(たとえば、何らかのサービスを利用しようとしてメールアドレスを打ち込む際「正しいアドレスを入力してください」と言われてサービスの登録・利用ができない、など)

そのため、ドメインの取得に不慣れな行政書士さんほど、よく耳にするドメインで取得しておくことをおすすめします。より具体的には、できるだけ.comを利用する。使われているときは.jpなどを検討し、それでもダメなときは取得しようとしているドメイン名を少し変えて.comなどに空きのあるものに変えるほうが無難です。

ホームページ用とメール用でドメインを分けておく

最後に、ドメインについては行政書士事務所を開業するときにメール用とホームページ用で分けておく(2つ取得する)と便利です。

というのは、メールだけ別のクラウドサービスを使いたいとか、ホームページのサーバーだけを変えたいとか、後日何らかの理由で一方の変更を試みる際、ドメインを共通して使っていると何かと面倒が生じやすいからです。

DNSの設定で切り分けるから1つ取得すれば問題ないと思われた方はそれで構いませんが、「DNS?なにそれ?」と思われた方は最初からドメインを2つ取得して使い分けておきましょう。

Genomos

「効果的なホームページの作り方や育て方がわからない」「誰にホームページ制作を依頼すべきか悩む」など、ホームページについて悩みや不安を持っている行政書士は多いです。

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Genomos(ジェノモス)は、そんな状況を何とか改善したいと、Webサイト制作会社代表(元行政書士)と現役の行政書士法人代表で立ち上げた、行政書士事務所専門のウェブと経営のコンサルティングサービスです。

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