本日は、行政書士事務所向けホームページ制作と経営コンサルティングサービスを提供するGenomos(ジェノモス)LLCの岩本ユウゴ社長にお話を伺いました。
自らも行政書士事務所を経営していた経験を持ち、士業向けホームページ制作会社KAZE DESIGN Inc.を経営する岩本社長に、行政書士事務所向けサービスを展開する想いやGenomos社のサービスの特徴についてなど、様々なお話を伺いました。
ホームページに限らず行政書士事務所に対する多角的なサポートを提供できれば
士業事務所全般のホームページ制作を取り扱うKAZE DESIGNを経営する岩本社長が、別会社としてGenomosを立ち上げようと思ったのは、どのような経緯があったのでしょうか
いくつかありますが、大きな理由の一つは「ホームページ制作の打ち合わせでも、そこで話される話題はホームページ制作に限られない」というものです。
事務所の経営を軌道に乗せるためにどんな手を打つべきか。スタッフ(補助者)を雇用すると何がどう変わるか、雇用して事務所規模を拡大するとどんなメリットやデメリットがあるか。法人化する意味はどこにあるか。などなど。
私の前職が行政書士なので、それを知っている行政書士の方から「以前はどうしていたか」と質問をいただく機会が多いのもあると思いますが、そういった事務所諸々の状況や流れをひっくるめて、ホームページをどう構築していくかという方向性が見えてくるケースもあります。
そんな中で、ホームページに限らず行政書士事務所に対する多角的なサポートを提供できれば、という思いが強まりました。
そこで、より行政書士の実務に詳しく、現役で事務所を運営していて、スタッフを雇用している、そして法人化も経験している、といった行政書士さん(行政書士法人シグマの代表お二方)とタッグを組んで、2020年に立ち上げたのがGenomosになります。
行政書士さんを満足させるためのホームページは作らないぞ!
行政書士事務所のホームページ制作に関わる中で、Genomosが大事にしているのはどのような点でしょうか
まずは、目的に沿ったホームページを制作することです。行政書士事務所におけるホームページというのは、極論すれば「お客様を増やすため」ではないかと思いますが、実はその目的から逸脱してしまうホームページがかなり多い印象です。
これは行政書士業務を求める顧客のニーズと、行政書士がホームページで伝えようとする内容の齟齬からきていることが多くを占めると思いますが、Genomosでは本来の目的である「お客様を増やす」こと、もう少し俗っぽく言えうなら「集客する」ことを幹にして、そこから枝葉まで同じ目的を浸透させ伸ばしていくことを大事にホームページ制作を行っています。
もうちょっとぶっちゃけて言いますと、行政書士のホームページを制作業者に依頼した場合、行政書士自身を満足させるためのホームページが出来上がってしまいやすいです。というか、十中八九はそうなるのではないでしょうか。
これは、制作業者側にホームページから集客するノウハウがないケースもありますが、そもそも、制作業者にとってのクライアントは行政書士ですから、目の前の行政書士さんが満足してくれる方向にホームページのデザインや構成を持っていくほうが話が早いんです。お金を払ってくれるのは行政書士さんですから、行政書士さんの気分を良くする方向にホームページを制作するほうが業者にとってのメリットが大きいわけです。
そして行政書士さんの側でも、「せっかくお金を払って作るんだから、自分の好きなデザインのホームページにしたい」「同業者にも格好いいホームページを見てもらいたい」という要望が強く、本来の「お客様を増やすため」という目的はどこか後方に吹き飛んでしまいます。
ということで、Genomosが大事にしているのは、それらをやらないということです。
行政書士さんを満足させるためのホームページは作らないぞ!
極論するなら、これが大事にしている点ですね(笑)
雑談は別の思考同士をつなげ合わせてくれる
Genomosが対面にこだわっているのなぜですか
コロナ禍でZoomなどオンラインでの相談もかなり一般化してきた印象を受けます。実際、ホームページ制作をご依頼いただく行政書士さんからも「オンライン相談が可能であることを伝えたい」「Zoom等の動画相談を前面に打ち出したい」といったご要望をいただいています。
そんな中、Genomosが対面の打ち合わせやコンサルティングにこだわるのは、思考を広げていく必要のあるWebサイトの活用では、オンライン相談のデメリットが大きく出やすいからです。
行政書士の方が業務に関するオンライン相談をする場合、それは許認可などの目的に向かって、形を整えて本来あるべき姿に成形して、剪定していく作業になりますので、大きなデメリットは生じないケースが多いのではないでしょうか。
一方で、ホームページの制作やWeb活用のためのコンサルティングというのは、本来あるべき姿に向かって枝を広げていく、前人未到の場所にも足を踏み入れる、想像すらしていなかったところに飛躍する、といった思考が時に求められ、それは直接に対面している間(ま)から生じることが多いです。
さらに言えば、本題を打ち合わせているときよりも、本題の合間に雑談をしている過程で、あるいは本題が終わってから、ふと出てきた話題が実は状況打開に最良の策だったりすることもあります。雑談は別の思考同士をつなげ合わせてくれるので、新たな一手も生まれやすいです。
この辺はオンライン相談ではなかなか難しい部分で、Genomosが対面にこだわっている理由でもあります。
「他の誰にも言いにくいこと」の聞き役、相談役として
Genomosがホームページコンサルティングと並んで行政書士事務所の経営コンサルティングも行っているのはなぜですか
これまでKAZE DESIGNのほうでは、行政書士さんに限らず様々な士業さんのホームページ制作に携わらせていただいています。また制作に限らずWeb周りのコンサルティングでも継続的に関与させていただくケースも多いのですが、そんな中で感じるのは「ホームページに限らず、色々なことを気軽に話せる相手が欲しい」と考えている士業さんが多いということです。
士業事務所の運営は業務であれ経営であれ次々と決断していく必要に迫られますから、その中で士業さんは「本当にこの方向で突き進んでよいのだろうか」とか「立ち止まって一度考えてみることも大事ではないか」など、考えをまとめる時間が欲しいと感じている。
けれど、事務所の経営が絡むので同業者にも相談しにくく、また雇用したスタッフに聞いてみるのも違う、そんな中で悶々とされている士業さんが多い印象を受けました。
実際、Web周りのコンサルティングで継続的に伺っている事務所さんでも、話の半分くらいはWeb以外の話題ということも多くて、確かにWebの改善で訪問させていただいてはいるのですが、実質的には「他の誰にも言いにくいこと」の聞き役、相談役として利用いただいている面も大きいのではないかと感じています。
であれば、第三者的に、守秘義務を負った状態でホームページに限らず行政書士事務所の経営面でも継続的にフォローさせていただくサービスを提供できるほうが、より行政書士さんのお力になることができるのではないか。そう考えた経緯があります。
個人事務所でも一人行政書士法人でも、経営会議が定期的に開催できるとメリットが大きいのではないか、というのもありました。
すでに何件かの行政書士の方からご活用いただいていますが、自分だけで悶々と考えていたことが他者と定期的に会話のキャッチボールを行うことでクリアになる、メンタル面での迷いが減るといったメリットは、感じていただいているようです。
Genomosに一度ご相談いただいてから、どこに依頼するか決断してほしい
どのような人にGenomosのサービスを利用してもらいたいと考えていますか
そうですね、たとえば事務所運営の中でホームページを主軸で活用したい行政書士さん、行政書士の業務に精通している制作会社を探している行政書士さん、自分の好みのホームページではなく集客に適したホームページを持ちたい行政書士さん、Webに限らず行政書士事務所の運営についても相談したい行政書士さん、事務所運営の壁打ち相手を探している行政書士さん、そして地元で良い制作業者を見つけられない行政書士さんなどには、Genomosのサービスを利用していただきたいです。
弊社は事務所運営が20年近い行政書士さんからご依頼をいただくこともありますが、開業直後、開業直前の行政書士さんからご依頼をいただくこともあります。
特に開業直後は、効果に乏しいホームページを高額で契約させられるケースもよく耳にします。よくわからない業者からの営業に力負けして依頼してしまうくらいなら、ぜひGenomosにご依頼を!
……とまでは言いませんので(笑)、行政書士事務所としてのホームページ運用に詳しいGenomosに一度ご相談いただいてから、どこに依頼するか決断してほしいなと思います。